以下の要領で第8回研究大会を開催します。
【チラシダウンロード:PDFファイル2.7MB】
【予稿集ダウンロード:PDFファイル15MB】
【日 程】2014年12月6日(土)・7日(日)
【場 所】名古屋市立大学 滝子キャンパス1号館
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【参加費】1000円(どなたでも参加できます)
【テーマ】アジアのリンガフランカ
【趣 旨】
リンガフランカということばにはさまざまな意味をもりこむことができる。この場でひとつの定義を与えることはしないが、アジア地域というこれまた漠然とした地理的範囲のなかで多くの言語変種がリンガフランカとしての役割を担ってきた。その発生の要因も、帝国的統治、植民地支配、宗教の拡がり、人の移動などが複合的にからみあったものであり、アジアという地域が経験してきた歴史ときりはなして論じることはできない。そしてまた、リンガフランカの機能も、形態も千差万別である。ことばが、境界をこえてひろがり、転変し、あるいは抗争していくダイナミズムや重層性に思いをいたすことができればと思う。
【プログラム】
<1日目> 大会テーマ講演および討論
13:00 受付開始
13:25 開会あいさつ
13:30〜14:20 講演1:森山幹弘(南山大学) 「多言語社会インドネシア――植民地時代から現在への道のり」
14:20〜15:10 講演2:吉川雅之(東京大学) 「リンガフランカとしての官話の諸相」
15:10〜15:20 休憩
15:20〜16:10 講演3:桜井隆(元・明海大学)「近代日本にとっての国際共通語―ピジンと日本語」
16:10〜18:00 質疑応答と討論
18:30〜 懇親会
<2日目> 個別研究報告およびミニシンポ
10:00〜10:45 CHANDRASEKERA DISSANAYAKE HERATH MUDIYANSELAGE PREMARATNA
(スリランカ・ケラニア大学言語学科上級教師)
「アジアの多言語国家であるスリランカの言語政策とリンガフランカの問題」
10:45〜11:30 大澤麻里子(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部国際交流センター)
「ドロミテ・ラディン語話者地域(イタリア)における複言語教育と少数言語教育」
11:30〜12:15 佐野彩(一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程)
「フランスのリヨネ地方におけるフランコプロヴァンス語の言語運動と言語意識」
12:15〜13:30 昼食
ミニシンポ「越境する少数言語の射程 -現代スペインにおける国家語と少数言語の対外普及政策-」
13:30〜13:40 総論 :萩尾生(名古屋工業大学)
13:40〜13:55 各論1 :長谷川信弥(大阪大学)カスティーリャ語(スペイン語)の事例
13:55〜14:10 各論2 :塚原信行(京都大学) カタルーニャ語の事例
14:10〜14:25 各論3 :萩尾生 バスク語の事例
14:25〜14:40 各論4 :柿原武史(南山大学) ガリシア語の事例
14:40〜15:30 総括討議:司会 佐野直子(名古屋市立大学)
15:30 閉会