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三元社出版物
研究会からのお知らせ : 第71回多言語社会研究会(東京例会)【開催日:2017年4月22日(土)】
投稿者: webmaster 投稿日時: 2017-4-6 18:28:49 (260 ヒット)

多言語社会研究会第71回東京例会を、下記の通り開催いたします。
みなさまふるってご参加いただきますよう、お願いいたします。

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第71回多言語社会研究会(東京例会)
日時:2017年4月22日(土)午後2時〜6時
場所:東京外国語大学本郷サテライト5階セミナー室
   http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html
資料代:500円

報告者1 周楊措(ドゥ ヤンツァオ 広島大学・国際協力研究科)
チベット・アムド地域におけるチベット村の言語使用状況
―青海省黄南蔵族自治州尖扎県カルマタン村のホンツァン(དཔོན་ཚང)のO氏の家庭を事例に―

 青海省黄南蔵族自治州尖扎県(チベット語:གཅན་ཚ་རྫོང་།)カルマタン村(漢語:尕麻唐、チベット語:སྐར་མ་ཐང་།)は、チベット族を主とし漢族が雑居している村であるため、地元ではチベット村と呼ばれている。
 本発表は、カルマタン村の言語使用状況に焦点をあて、「漢族のまま」残っているO氏の家庭を事例とし、世代ごとに漢語青海方言と普通話、チベット語・アムド方言をどのように使い分けているのか。そして、なぜ世代ごとに使用言語が微妙に移り変わるのか、その理由を明らかにするのが目的である。
 O氏の家庭は、1918年に西寧盆地東部から移住し、今日まで98年間チベット族の村で生活している家庭に由来し、日常、上の三言語を話し相手と場所によって使い分けている。第一世代であるO氏の母語は漢語青海方言であり、彼の妻の母語はチベット語アムド方言である。第二世代である長男はチベット族の村出身であることに加え、民族学校に通ったことがあるため、漢語青海方言と普通話、チベット語・アムド方言、三つの言語に堪能である。しかし、長男の嫁は漢族の村の出身なので、漢語青海方言しか話せない。この嫁が家族に加わったことにより、第三世代の母語は漢語青海方言となり、家庭内での言語も漢語青海方言へと変わった。


報告者2 柳田亮吾(大阪大学大学院 工学研究科・国際交流推進センター助教)
イン/ポライトネスと利害・関心

 本発表では、話し手・聞き手が相互行為に持ち込む利害・関心に注目し、2014年東京都議会やじ問題について分析する。イン/ポライトネス現象を分析するにあたって、利害・関心の理論的な整理を行う。
1. 資源としてのイン/ポライトネス
社会において言語(変種)的資源とその獲得の機会は不均衡に分配されている(ブルデュー 1993)。従って、相互行為者が利用可能な対人関係的言語・談話資源は何なのか、そして、その資源をいかに有効活用しているかを分析する必要がある。
2. 手段としてのイン/ポライトネス
2.1 相互行為を通して他者との関係を維持・発展を動機づけているのは、その関係性から得ることのできる資源という見返りである(Lin 2002)。つまり、対人関係的談話実践はこの資源へのアクセスという利害・関心に導かれている、といえる。
2.2 イン/ポライトネスパフォーマンスは、他の相互行為参加者に評価されることで、その人の「品行」を示す(Goffman 1967)。従って、相互行為者は2.1の利益を追求するにあたってそれが示す自身の品行を考慮する必要があり、2.1と2.2の利益のバランスを取ることが肝要となる。
 以上を踏まえ、データ分析では、東京都議会という実践の共同体においてやじを飛ばされた塩田議員と野次を飛ばした鈴木議員はどのような資源を用いたか(1.)、そこで追及されていた利益は何か(2.1、2.2)に加え、その相互行為が塩田のツイートによってより広範な社会にさらされた際、それぞれの議員はどのような評価を受け、どのような利害を被ることになったか(2.2)について考察したい。

<参考文献>
ブルデュー・ピエール(1993)『話すということ―言語的交換のエコノミー』稲賀繁美訳 藤原書店
Goffman, Erving (1967) Interaction Ritual -Essays on Face-to-Face Behavior. New York: Pantheon Books.(浅野敏夫訳 2002 『儀礼としての相互行為−対面行動の社会学〈新訳版〉』法政大学出版局)
Lin, Nan (2002) Social Capital: A Theory of Structure and Action. London, New York: Cambridge University Press.(筒井 淳也ほか訳 2008 『ソーシャル・キャピタル―社会構造と行為の理論』ミネルヴァ書房)

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